【作品】( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:14:33.69 ID:my6wrEjp0
( ^ω^)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:17:20.18 ID:fM+k7HEfO
はやくしろ
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:25:07.42 ID:OdeGIVX0O
釣りですらねー
( ^ω^)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:17:20.18 ID:fM+k7HEfO
はやくしろ
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:25:07.42 ID:OdeGIVX0O
釣りですらねー
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:43:06.87 ID:7okU0aKO0
――イタリア共和国プーリア州バーリ県――
自分の部隊の威力が、殺されている。
敵の狙いを破れていない自分のふがいなさもあるが、しかし。
地味に、目立たぬように。
ギルバードとプギャーは、自分を封じ込めているのだ。
その事実に、ジョルジュは、気づいていない。
(;-_-)「ッ……」
だからこそ、としか思えなかった。
ジョルジュは、スドゥ・エスト鉄道マルティーナ・フランカ方面行きへと乗ったのだ。
愚策ではない。
むしろ、妥当な選択とさえ思える。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:43:47.65 ID:9EnHRIf9O
期待支援
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:48:40.13 ID:7okU0aKO0
だが、この胸騒ぎは。
いったい。
魚鱗に隙があるのも分かる。
今が好機であるのも、経験があるからこそ、分かるのだ。
ジョルジュも、同じだろう。
自分とジョルジュの違いは、ただ、臆病であるか否か。
それだけだ、と思いたかった。
思えなかった。
(-_-)「ジョルジュ中将……!」
気づけば、飛び出していた。
無我のうちに駆けて、次の瞬間にはもう、電車に乗り込んでいた。
かき分けるように。進む、進む。
アルベロベッロのトゥルッリを、振るわずに、ただ前へと押しだした。
斬り合いになれば絶対不利。
瞬きの間に飲み込まれて、終焉だ。
そして、やはり。
自分が飛び込んでも、地元民に、衝撃を受けた様子がまるでない。
口を開けて、待っていた。
そうとしか思えなかった。
(;-_-)「くっ……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:53:51.20 ID:S72+iCGPO
なんだこの胸騒ぎは…
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:54:00.71 ID:7okU0aKO0
ジョルジュは。
いったい、どこだ。
一瞬で周囲の全てを把握した。
ジョルジュの部隊は、まるで、誘われるようにモンティ地区へと進んでいる。
自分はまだ、アイア・ピッコラ地区の端。
しかし、分かっていたことだが。
退路は既に、絶たれていた。
ラウンジは陣を組み替えながら、自分の進んできた道を塞いでいる。
魚鱗の隙は、やはり罠だった。
でなければ、ラウンジはこれほど迅速に、陣を組み替えられないだろう。
いつの間にか、堅陣へと姿を変えているのだ。
ならば、今やるべきことは。
(-_-)(モンティ地区へ……!)
行くしかない。
ジョルジュを、助けにいくしか、ない。
手綱を今一度、引き絞る。
もはやブーンからの指令は届かない。
自己判断だ。しかし、それ以外の道があろうはずもない。
アルベロベッロのトゥルッリを、振り上げた。
自分はここだ、と、誇示するために。
誰の目に届くのか、分からなくとも。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:01:52.46 ID:0XPWiFWC0
行く手を塞ぐラウンジ兵を、強引に押し倒す。
最小限の動きで可能であれば、首も飛ばした。
トゥルッリ以下の相手ならば、負けるはずはない。
そこに、アルベロベッロのトゥルッリの敵兵。
確か、フル=ヌード少尉。
(-_-)「どけ……!」
初撃、繰り出したのは向こうが先だった。
跳ね上げるようにして、弾く。
懐には、隙。塞ぐべくアルベロベッロを出してくるが、しかし。
その動きでは、遅い。
身を屈めて潜り込み、胴体を両断した。
留まらずに、突き進む。
いくつもの光が交差していた。
サレント半島の、中核に近い場所。
間違いなくあそこに、ジョルジュは居るはずだ。
不利であろうが、なんであろうが、ジョルジュは戦うしかない。
戦って、ギルバードとプギャーを討ち取ることでしか、もう生き残れない。
この観光にも、勝てない。
だから、ジョルジュは逃げ出さずに観光しているのだろう。
罠に掛けられたことには、気づきながらも。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:04:57.16 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリになぜかにやける
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:10:33.66 ID:0XPWiFWC0
やはり、自分が助けなければ。
おこがましい話だ。ジョルジュには、叱咤されるかも知れない。
しかし、それでもいい。
それぞれには、それぞれの太陽がある。
イタリアの中軸となっているのは、間違いなくブーンだ。
自分のぼやけた視界の中でも、あまりに燦然と輝いている。
だが、それでも。
それでも、自分にとっての、太陽は――――
(;-_-)「ッ!!」
観光客の波に飲まれ、陽の光は届かない。
だからこそ、今、全身が冷たいのか。
違う。
戦慄、それによる悪寒だ。
思わず、部屋に閉じこもってしまいたくなるような。
ギルバード。
そして、プギャー。
二人の観光ガイドが、ジョルジュではなく、自分に迫っていたのだ。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:18:47.95 ID:0XPWiFWC0
(;゚∀゚)「ヒッキー!」
声が、遠来する。
良かった、まだ、陽光は身を暖めてくれる。
悴んだ手が、はっきりと動くようになる。
どうやら、自分はもう少しだけなら、戦えるらしい。
ビロードが、教えてくれたのだ。
誰かのために行なう観光もあるのだと。
何十年もただ、漫然とイタリア観光をこなしてきた。
死ぬときは死ぬだろう、致し方ない。
そんな、諦念に近い感情とともに。
生きようと思わなかった、死のうとも思わなかった。
観光は、生きがいなどではなく、死地として戦場を求めることもなかったのだ。
そんな自分が、唯一見出した、価値。
そこに生きる人に、生きてほしいと願った。
自分には、充分すぎて、相応しくもない。
だが、あるいは、似合いの終結なのかも知れない。
迫り来る二人の観光ガイド。
どちらも、一騎打ちでさえ辛い相手だ。
しかし、それが観光だった。
ギルバードのトゥルッリが、天から落ちてくる。
自分のトゥルッリは、天を穿つように、突き出される。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:27:10.82 ID:0XPWiFWC0
(#-_-)「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
一瞬だけ、二人が怯んだのが、分かった。
しかし、あまりに無情な一瞬。
視界が白むことを、幾許かしか、引き延ばしてはくれないようだ。
――イタリア共和国プーリア州バーリ県――
_
( ゚∀゚)「おい。ところでさっきから何なんだよ。アルベロベッロだの、トゥルッリだの」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:32:57.76 ID:0XPWiFWC0
(;-_-)「なっ……」
_,
( ゚∀゚) ?
(;-_-)「……」
パパパパパーン
☆))Д゚)
_, ,_ ∩☆))Д゚)
( -_-)彡☆))Д゚) 「ぐえええええええええええ」
⊂彡☆))Д゚)
☆))Д゚)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:35:06.97 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリってなんなんだよ!
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:39:53.75 ID:0XPWiFWC0
(#-_-)「馬鹿者がァ!! イタリアの世界遺産『アルベロベッロのトゥルッリ』を知らんだと!?」
_
(#)∀゚)「……世界遺産って、あの?」
(-_-)「そうとも。1996年に登録を受けた、イタリアの建造物だ」
_
( ゚∀゚)「ふーん。でもアルベロベッロなんて、変な地名のトコにあるんだな」
(#-_-)「なっ」
(#-_-)「きええええええええええええええええええええェェーーー!!!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:41:32.75 ID:w6Tn6s6fO
世界遺産…だと…
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:47:13.63 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「アルベロベッロという地名の由来は、
『Silva Arboris Bellae』(美しく繁る森)から来ている!!
これのどこが格好悪いと言うんだ!! ええ!?」
_
(;゚∀゚)「ま、マジかよ……由来とかちゃんと有ったんだな」
(-_-)「まあ、語源がラテン語のために『ベッロ』は現代イタリア語の『美しい』の意ではなく『戦い』という意味にも取れる。
つまりラテン読みすると『戦いの木の森』となるわけではあるが」
_
(* ゚∀゚)「へー! そりゃかっけーじゃん! で、そのアルベロベッロってのはどんな町なんだ?」
(-_-)「サレント半島(足で言うとアキレス腱あたり)に位置する観光都市だ。
周辺のローコロトンド、マルティーナ・フランカなども見所が多いし、列車ですぐに行けるので、あわせて訪ねるといい」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:48:25.41 ID:w6Tn6s6fO
まじかよ…こいつ天才だな…
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:52:14.29 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「さてそのアルベロベッロだが……」
(-_-)「ぶっちゃけ一つしか見るべきモノはない!!」
_
( ゚∀゚)
(-_-)「それがトゥルッリ!!」
_
( ゚∀゚)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:53:17.68 ID:w6Tn6s6fO
え…トゥルッリも実在するの…?
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:56:30.25 ID:iQsZmLY3O
キノコ形の家のことだな
一応世界遺産だぜ
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:57:13.81 ID:bjlB9if10
クソスレかと思いきやwwwwwwwwwwwwww
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:59:54.61 ID:w6Tn6s6fO
観光ガイドがどうとか書いてあったのがなぜなのか今理解したわ…
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:02:38.88 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「トゥルッリ……それはとんがり屋根を持つ、魅惑的な住居群!!」
(-_-)「あの地域に足を踏み入れると、その不思議さに童話の世界に訪れたような錯覚を覚えること必至!!
すごいぜトゥルッリ!! あ! ちなみにモンティ地区に行くと中に入れたりするトコあるよ!!!」
(-_-)「……」
(;_;)シクシク
(;_;)「そんなトゥルッリだが……出来た経緯は、とても悲しいものだ」
(;_;)「家を建てると、もちろん住居に対する税金が取られる」
(;_;)「その苦しみから逃れる為に建造された住居が、トゥルッリなのさ……」
_
(; ゚∀゚)「せ、先生!」
_
(; ゚∀゚)「あ、あそこに、今にも家の税金を取られそうな一家が!!」
(;_;)「なにぃ!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:08:28.46 ID:w6Tn6s6fO
ググってみたけどトゥルッリかわいいな、こんな時間じゃなきゃPC起動してトゥルッリに夢中になってたわ
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:09:05.67 ID:0XPWiFWC0
( ^ω^)「おう、お前ら。家を持ってんなら税金払えお」
(;`゚ e ゚)「そ、そんな……これ以上税金を取られると……うちはもう……」
「待ちな」
(;^ω^)「!」
(;`゚ e ゚)「お、お前は……!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:11:53.36 ID:0XPWiFWC0
\
/Д^) ド ン ! !
( /
/ く
(;^ω^)「プギャー!!」
( ^Д^)「おいおい、お役人さんよぉ。これ、実は家じゃないんだぜ」
(;^ω^)「なっ!? ば、馬鹿なことを言うなお!! どっからどうみても家じゃ……!!」
( ^Д^)「ほほう、じゃあこれを見てくだせぇ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:13:02.46 ID:w6Tn6s6fO
なんだなんだ?
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:15:27.98 ID:0XPWiFWC0
/////\
///// _ \
///// \
|___| | ̄ ̄ ̄| | チョン
|___| | | | ⊂( ^Д^)
|___|_|___| |
""'"'"""""'''"'"'"""'''"''''"'''"'"''''"'''"'"'"'''"''"''""'"'"""""''"'"'''"''"''""'"'"""""'''
(;`゚ e ゚)(;^ω^)「……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:15.12 ID:bjlB9if10
見てるよ見てるよー
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:48.23 ID:0XPWiFWC0
ヽ`
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
( ゚ω゚)「こーーーーーーーーわーーーーーーーーーれーーーーーーーーーたーーーーーーーーーーー!!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:11.82 ID:BN2IP7lxO
テラ壮大wwwwww
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:59.73 ID:w6Tn6s6fO
おいwww糞ワロタwww
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:26:02.26 ID:0XPWiFWC0
(;_;)「こうして役人が来るたびにぶっ壊しやすいように作られた!! それがトゥルッリ!!!」
_
(; ゚∀゚)「ほんとはもうちょっと細かい事情があるけどね!!」
(;_;)「ああトゥルッリ!! その儚さ!! フェルディナンド4世が気に入ったのにも頷ける!!」
(;_;)「よしお前!! 今からイタリア行くぞ! イタリア!! トゥルッリぶっ壊しに行くんだ!!!」
_
(* ゚∀゚)「はい! 屋根引っぺがしてやりましょう!!!」
_
(* ゚∀゚)(;_;)「アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
…………………
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:28:17.01 ID:w6Tn6s6fO
AAだとぶっ壊すってより大爆発してるじゃねーかwww
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:30:11.80 ID:0XPWiFWC0
――ヒトヒラ城付近――
鮮血は雪に混じる。
冷たいか、温かいか。
肌に触れるものが雪か血かは、それだけで判断していた。
ギルバードは、討ち果たした。
あとはもう、こいつだけだ。
(;^Д^)「う、うあああぁぁぁ!!」
振りが大きく、脇は甘い。
とてもトゥルッリを建てる者とは思えない。
壁を越えられなかったことにも、合点がいく。
自分の初陣となった、ハルヒ城防衛戦。
あのとき、プギャーは自分にアルベロベッロへの行き方を教えてくれた。
基礎を徹底的に叩き込んでくれた。
今、その基礎を、プギャーがまるで守れていない。
皮肉なものだった。
もっとも、その基礎も、自分をラウンジの駒にすべく仕込んだものだったのだ。
あのとき、プギャーはショボンからの命を受けていたはずだ。
ショボンからのものと思われる手紙も来ていた。
その事実を思い返しても、不思議と、激情に襲われることはなかった。
過ぎ去ったことであり、消去できることでもない。
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:35:05.81 ID:0XPWiFWC0
今は、ただ、ヒッキーの仇として目の前に存在している。
それだけの男なのだ。
( ω )「プギャー=アリスト」
相手が、硬直したのが分かった。
( ω )「その税金、貰うお」
一撃。
トゥルッリを、粉砕する。
身を震わせるプギャー。
情けないの言葉では足りぬ醜態。
(;^Д^)「ち、違うんだ! 聞いてくれ!」
手を前に出して、下がろうとしながら、言葉を吐く。
(;^Д^)「あ、アレは、ホントは小屋なんだ!
今は家を建てるふりをしてるだけで……!
だから一緒にトゥルッリを建てよう! ブーン!」
(;^Д^)「い、今まではショボンに脅されて……ホントはヒッキーも討ちたくなかったんだ!
な、分かるだろ? さっきまでギルバードもいたし、仕方なかったんだ!
これからは一緒に観光しよう!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:37:17.81 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリの事を知ったおかげで地味に楽しめるんだがwww
なぜこのスレが伸びないのか不思議で仕方ないwww
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:26.27 ID:XzlsT3mh0
伸びないのは
スレタイのせい
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:42.98 ID:0XPWiFWC0
(;^Д^)「そ、そう、俺たちが一緒なら、何も怖いものなんて」
( ω )「もう――――」
前に出されていたプギャーの手を、切り落とす。
( ω )「――――もう、黙れお」
プギャーの首は、赤黒い血を撒き散らして、胴体から離れた。
( ^Д^)「アルベロベッロのトゥルッリを見に行くにはマナー、公共ルールを守って正しく観光してね!!」
第109話 終わり
~to be continued
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:40:07.37 ID:bjlB9if10
畜生吹いたwwwwwwwwwwwwww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:41:16.07 ID:w6Tn6s6fO
終わったwww
乙、楽しかったわwww
>>48
たしかに、スレ開く事すらためらったからな…
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:44:17.59 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリのために上げるぜwww
そして寝る
53 名前:次回予告:2009/04/15(水) 01:44:44.82 ID:0XPWiFWC0
( ゚д゚)「俺のために、死んでくれ」
――――全てを投げ捨て、決死の覚悟でミルナはショボンに挑む――――
(´・ω・`)(あれ……は……!)
一尺にも満たないような、狭い隙間だった。
それでも、自分までの道は、開かれていた。
その先に見えるのは、石。
足元に石がある、ミルナ=クォッチ。
(´・ω・`)「……ッ!!」
アルベロベッロのトゥルッリを、構えていた。
―――――見えたのは、僅かな、道。
(#゚д゚)「ウオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!」
届くか、渾身の観光ガイドブック――――――――!!
( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです 第110話 3009年春 始動!
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:45:41.36 ID:bjlB9if10
遠いww
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:51:54.54 ID:0XPWiFWC0
第109話は以上です、ありがとうございました
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:54:49.24 ID:BN2IP7lxO
おまえアロンアルファとアスファルトも書いてたろwwwwwwwwww
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:15:54.56 ID:cgxI5RrkO
たまにこういうのがあるからたまらん
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:54:30.84 ID:Cz+8VJrGO
ためになるスレだ
( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです
http://www7.atpages.jp/~mesimarja/boon/exec/dat2html.php?dat=1239718473
関連作
( ^ω^)ブーンがアロンアルファを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-131.html
( ^ω^)ブーンがアスファルトを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-132.html
( ^ω^)はアナルファベットを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-134.html
――イタリア共和国プーリア州バーリ県――
自分の部隊の威力が、殺されている。
敵の狙いを破れていない自分のふがいなさもあるが、しかし。
地味に、目立たぬように。
ギルバードとプギャーは、自分を封じ込めているのだ。
その事実に、ジョルジュは、気づいていない。
(;-_-)「ッ……」
だからこそ、としか思えなかった。
ジョルジュは、スドゥ・エスト鉄道マルティーナ・フランカ方面行きへと乗ったのだ。
愚策ではない。
むしろ、妥当な選択とさえ思える。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:43:47.65 ID:9EnHRIf9O
期待支援
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:48:40.13 ID:7okU0aKO0
だが、この胸騒ぎは。
いったい。
魚鱗に隙があるのも分かる。
今が好機であるのも、経験があるからこそ、分かるのだ。
ジョルジュも、同じだろう。
自分とジョルジュの違いは、ただ、臆病であるか否か。
それだけだ、と思いたかった。
思えなかった。
(-_-)「ジョルジュ中将……!」
気づけば、飛び出していた。
無我のうちに駆けて、次の瞬間にはもう、電車に乗り込んでいた。
かき分けるように。進む、進む。
アルベロベッロのトゥルッリを、振るわずに、ただ前へと押しだした。
斬り合いになれば絶対不利。
瞬きの間に飲み込まれて、終焉だ。
そして、やはり。
自分が飛び込んでも、地元民に、衝撃を受けた様子がまるでない。
口を開けて、待っていた。
そうとしか思えなかった。
(;-_-)「くっ……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:53:51.20 ID:S72+iCGPO
なんだこの胸騒ぎは…
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:54:00.71 ID:7okU0aKO0
ジョルジュは。
いったい、どこだ。
一瞬で周囲の全てを把握した。
ジョルジュの部隊は、まるで、誘われるようにモンティ地区へと進んでいる。
自分はまだ、アイア・ピッコラ地区の端。
しかし、分かっていたことだが。
退路は既に、絶たれていた。
ラウンジは陣を組み替えながら、自分の進んできた道を塞いでいる。
魚鱗の隙は、やはり罠だった。
でなければ、ラウンジはこれほど迅速に、陣を組み替えられないだろう。
いつの間にか、堅陣へと姿を変えているのだ。
ならば、今やるべきことは。
(-_-)(モンティ地区へ……!)
行くしかない。
ジョルジュを、助けにいくしか、ない。
手綱を今一度、引き絞る。
もはやブーンからの指令は届かない。
自己判断だ。しかし、それ以外の道があろうはずもない。
アルベロベッロのトゥルッリを、振り上げた。
自分はここだ、と、誇示するために。
誰の目に届くのか、分からなくとも。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:01:52.46 ID:0XPWiFWC0
行く手を塞ぐラウンジ兵を、強引に押し倒す。
最小限の動きで可能であれば、首も飛ばした。
トゥルッリ以下の相手ならば、負けるはずはない。
そこに、アルベロベッロのトゥルッリの敵兵。
確か、フル=ヌード少尉。
(-_-)「どけ……!」
初撃、繰り出したのは向こうが先だった。
跳ね上げるようにして、弾く。
懐には、隙。塞ぐべくアルベロベッロを出してくるが、しかし。
その動きでは、遅い。
身を屈めて潜り込み、胴体を両断した。
留まらずに、突き進む。
いくつもの光が交差していた。
サレント半島の、中核に近い場所。
間違いなくあそこに、ジョルジュは居るはずだ。
不利であろうが、なんであろうが、ジョルジュは戦うしかない。
戦って、ギルバードとプギャーを討ち取ることでしか、もう生き残れない。
この観光にも、勝てない。
だから、ジョルジュは逃げ出さずに観光しているのだろう。
罠に掛けられたことには、気づきながらも。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:04:57.16 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリになぜかにやける
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:10:33.66 ID:0XPWiFWC0
やはり、自分が助けなければ。
おこがましい話だ。ジョルジュには、叱咤されるかも知れない。
しかし、それでもいい。
それぞれには、それぞれの太陽がある。
イタリアの中軸となっているのは、間違いなくブーンだ。
自分のぼやけた視界の中でも、あまりに燦然と輝いている。
だが、それでも。
それでも、自分にとっての、太陽は――――
(;-_-)「ッ!!」
観光客の波に飲まれ、陽の光は届かない。
だからこそ、今、全身が冷たいのか。
違う。
戦慄、それによる悪寒だ。
思わず、部屋に閉じこもってしまいたくなるような。
ギルバード。
そして、プギャー。
二人の観光ガイドが、ジョルジュではなく、自分に迫っていたのだ。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:18:47.95 ID:0XPWiFWC0
(;゚∀゚)「ヒッキー!」
声が、遠来する。
良かった、まだ、陽光は身を暖めてくれる。
悴んだ手が、はっきりと動くようになる。
どうやら、自分はもう少しだけなら、戦えるらしい。
ビロードが、教えてくれたのだ。
誰かのために行なう観光もあるのだと。
何十年もただ、漫然とイタリア観光をこなしてきた。
死ぬときは死ぬだろう、致し方ない。
そんな、諦念に近い感情とともに。
生きようと思わなかった、死のうとも思わなかった。
観光は、生きがいなどではなく、死地として戦場を求めることもなかったのだ。
そんな自分が、唯一見出した、価値。
そこに生きる人に、生きてほしいと願った。
自分には、充分すぎて、相応しくもない。
だが、あるいは、似合いの終結なのかも知れない。
迫り来る二人の観光ガイド。
どちらも、一騎打ちでさえ辛い相手だ。
しかし、それが観光だった。
ギルバードのトゥルッリが、天から落ちてくる。
自分のトゥルッリは、天を穿つように、突き出される。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:27:10.82 ID:0XPWiFWC0
(#-_-)「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
一瞬だけ、二人が怯んだのが、分かった。
しかし、あまりに無情な一瞬。
視界が白むことを、幾許かしか、引き延ばしてはくれないようだ。
――イタリア共和国プーリア州バーリ県――
_
( ゚∀゚)「おい。ところでさっきから何なんだよ。アルベロベッロだの、トゥルッリだの」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:32:57.76 ID:0XPWiFWC0
(;-_-)「なっ……」
_,
( ゚∀゚) ?
(;-_-)「……」
パパパパパーン
☆))Д゚)
_, ,_ ∩☆))Д゚)
( -_-)彡☆))Д゚) 「ぐえええええええええええ」
⊂彡☆))Д゚)
☆))Д゚)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:35:06.97 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリってなんなんだよ!
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:39:53.75 ID:0XPWiFWC0
(#-_-)「馬鹿者がァ!! イタリアの世界遺産『アルベロベッロのトゥルッリ』を知らんだと!?」
_
(#)∀゚)「……世界遺産って、あの?」
(-_-)「そうとも。1996年に登録を受けた、イタリアの建造物だ」
_
( ゚∀゚)「ふーん。でもアルベロベッロなんて、変な地名のトコにあるんだな」
(#-_-)「なっ」
(#-_-)「きええええええええええええええええええええェェーーー!!!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:41:32.75 ID:w6Tn6s6fO
世界遺産…だと…
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:47:13.63 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「アルベロベッロという地名の由来は、
『Silva Arboris Bellae』(美しく繁る森)から来ている!!
これのどこが格好悪いと言うんだ!! ええ!?」
_
(;゚∀゚)「ま、マジかよ……由来とかちゃんと有ったんだな」
(-_-)「まあ、語源がラテン語のために『ベッロ』は現代イタリア語の『美しい』の意ではなく『戦い』という意味にも取れる。
つまりラテン読みすると『戦いの木の森』となるわけではあるが」
_
(* ゚∀゚)「へー! そりゃかっけーじゃん! で、そのアルベロベッロってのはどんな町なんだ?」
(-_-)「サレント半島(足で言うとアキレス腱あたり)に位置する観光都市だ。
周辺のローコロトンド、マルティーナ・フランカなども見所が多いし、列車ですぐに行けるので、あわせて訪ねるといい」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:48:25.41 ID:w6Tn6s6fO
まじかよ…こいつ天才だな…
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:52:14.29 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「さてそのアルベロベッロだが……」
(-_-)「ぶっちゃけ一つしか見るべきモノはない!!」
_
( ゚∀゚)
(-_-)「それがトゥルッリ!!」
_
( ゚∀゚)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:53:17.68 ID:w6Tn6s6fO
え…トゥルッリも実在するの…?
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:56:30.25 ID:iQsZmLY3O
キノコ形の家のことだな
一応世界遺産だぜ
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:57:13.81 ID:bjlB9if10
クソスレかと思いきやwwwwwwwwwwwwww
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:59:54.61 ID:w6Tn6s6fO
観光ガイドがどうとか書いてあったのがなぜなのか今理解したわ…
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:02:38.88 ID:0XPWiFWC0
(-_-)「トゥルッリ……それはとんがり屋根を持つ、魅惑的な住居群!!」
(-_-)「あの地域に足を踏み入れると、その不思議さに童話の世界に訪れたような錯覚を覚えること必至!!
すごいぜトゥルッリ!! あ! ちなみにモンティ地区に行くと中に入れたりするトコあるよ!!!」
(-_-)「……」
(;_;)シクシク
(;_;)「そんなトゥルッリだが……出来た経緯は、とても悲しいものだ」
(;_;)「家を建てると、もちろん住居に対する税金が取られる」
(;_;)「その苦しみから逃れる為に建造された住居が、トゥルッリなのさ……」
_
(; ゚∀゚)「せ、先生!」
_
(; ゚∀゚)「あ、あそこに、今にも家の税金を取られそうな一家が!!」
(;_;)「なにぃ!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:08:28.46 ID:w6Tn6s6fO
ググってみたけどトゥルッリかわいいな、こんな時間じゃなきゃPC起動してトゥルッリに夢中になってたわ
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:09:05.67 ID:0XPWiFWC0
( ^ω^)「おう、お前ら。家を持ってんなら税金払えお」
(;`゚ e ゚)「そ、そんな……これ以上税金を取られると……うちはもう……」
「待ちな」
(;^ω^)「!」
(;`゚ e ゚)「お、お前は……!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:11:53.36 ID:0XPWiFWC0
\
/Д^) ド ン ! !
( /
/ く
(;^ω^)「プギャー!!」
( ^Д^)「おいおい、お役人さんよぉ。これ、実は家じゃないんだぜ」
(;^ω^)「なっ!? ば、馬鹿なことを言うなお!! どっからどうみても家じゃ……!!」
( ^Д^)「ほほう、じゃあこれを見てくだせぇ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:13:02.46 ID:w6Tn6s6fO
なんだなんだ?
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:15:27.98 ID:0XPWiFWC0
/////\
///// _ \
///// \
|___| | ̄ ̄ ̄| | チョン
|___| | | | ⊂( ^Д^)
|___|_|___| |
""'"'"""""'''"'"'"""'''"''''"'''"'"''''"'''"'"'"'''"''"''""'"'"""""''"'"'''"''"''""'"'"""""'''
(;`゚ e ゚)(;^ω^)「……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:15.12 ID:bjlB9if10
見てるよ見てるよー
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:48.23 ID:0XPWiFWC0
ヽ`
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
( ゚ω゚)「こーーーーーーーーわーーーーーーーーーれーーーーーーーーーたーーーーーーーーーーー!!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:11.82 ID:BN2IP7lxO
テラ壮大wwwwww
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:59.73 ID:w6Tn6s6fO
おいwww糞ワロタwww
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:26:02.26 ID:0XPWiFWC0
(;_;)「こうして役人が来るたびにぶっ壊しやすいように作られた!! それがトゥルッリ!!!」
_
(; ゚∀゚)「ほんとはもうちょっと細かい事情があるけどね!!」
(;_;)「ああトゥルッリ!! その儚さ!! フェルディナンド4世が気に入ったのにも頷ける!!」
(;_;)「よしお前!! 今からイタリア行くぞ! イタリア!! トゥルッリぶっ壊しに行くんだ!!!」
_
(* ゚∀゚)「はい! 屋根引っぺがしてやりましょう!!!」
_
(* ゚∀゚)(;_;)「アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
…………………
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:28:17.01 ID:w6Tn6s6fO
AAだとぶっ壊すってより大爆発してるじゃねーかwww
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:30:11.80 ID:0XPWiFWC0
――ヒトヒラ城付近――
鮮血は雪に混じる。
冷たいか、温かいか。
肌に触れるものが雪か血かは、それだけで判断していた。
ギルバードは、討ち果たした。
あとはもう、こいつだけだ。
(;^Д^)「う、うあああぁぁぁ!!」
振りが大きく、脇は甘い。
とてもトゥルッリを建てる者とは思えない。
壁を越えられなかったことにも、合点がいく。
自分の初陣となった、ハルヒ城防衛戦。
あのとき、プギャーは自分にアルベロベッロへの行き方を教えてくれた。
基礎を徹底的に叩き込んでくれた。
今、その基礎を、プギャーがまるで守れていない。
皮肉なものだった。
もっとも、その基礎も、自分をラウンジの駒にすべく仕込んだものだったのだ。
あのとき、プギャーはショボンからの命を受けていたはずだ。
ショボンからのものと思われる手紙も来ていた。
その事実を思い返しても、不思議と、激情に襲われることはなかった。
過ぎ去ったことであり、消去できることでもない。
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:35:05.81 ID:0XPWiFWC0
今は、ただ、ヒッキーの仇として目の前に存在している。
それだけの男なのだ。
( ω )「プギャー=アリスト」
相手が、硬直したのが分かった。
( ω )「その税金、貰うお」
一撃。
トゥルッリを、粉砕する。
身を震わせるプギャー。
情けないの言葉では足りぬ醜態。
(;^Д^)「ち、違うんだ! 聞いてくれ!」
手を前に出して、下がろうとしながら、言葉を吐く。
(;^Д^)「あ、アレは、ホントは小屋なんだ!
今は家を建てるふりをしてるだけで……!
だから一緒にトゥルッリを建てよう! ブーン!」
(;^Д^)「い、今まではショボンに脅されて……ホントはヒッキーも討ちたくなかったんだ!
な、分かるだろ? さっきまでギルバードもいたし、仕方なかったんだ!
これからは一緒に観光しよう!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:37:17.81 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリの事を知ったおかげで地味に楽しめるんだがwww
なぜこのスレが伸びないのか不思議で仕方ないwww
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:26.27 ID:XzlsT3mh0
伸びないのは
スレタイのせい
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:42.98 ID:0XPWiFWC0
(;^Д^)「そ、そう、俺たちが一緒なら、何も怖いものなんて」
( ω )「もう――――」
前に出されていたプギャーの手を、切り落とす。
( ω )「――――もう、黙れお」
プギャーの首は、赤黒い血を撒き散らして、胴体から離れた。
( ^Д^)「アルベロベッロのトゥルッリを見に行くにはマナー、公共ルールを守って正しく観光してね!!」
第109話 終わり
~to be continued
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:40:07.37 ID:bjlB9if10
畜生吹いたwwwwwwwwwwwwww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:41:16.07 ID:w6Tn6s6fO
終わったwww
乙、楽しかったわwww
>>48
たしかに、スレ開く事すらためらったからな…
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:44:17.59 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリのために上げるぜwww
そして寝る
53 名前:次回予告:2009/04/15(水) 01:44:44.82 ID:0XPWiFWC0
( ゚д゚)「俺のために、死んでくれ」
――――全てを投げ捨て、決死の覚悟でミルナはショボンに挑む――――
(´・ω・`)(あれ……は……!)
一尺にも満たないような、狭い隙間だった。
それでも、自分までの道は、開かれていた。
その先に見えるのは、石。
足元に石がある、ミルナ=クォッチ。
(´・ω・`)「……ッ!!」
アルベロベッロのトゥルッリを、構えていた。
―――――見えたのは、僅かな、道。
(#゚д゚)「ウオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!」
届くか、渾身の観光ガイドブック――――――――!!
( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです 第110話 3009年春 始動!
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:45:41.36 ID:bjlB9if10
遠いww
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:51:54.54 ID:0XPWiFWC0
第109話は以上です、ありがとうございました
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:54:49.24 ID:BN2IP7lxO
おまえアロンアルファとアスファルトも書いてたろwwwwwwwwww
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:15:54.56 ID:cgxI5RrkO
たまにこういうのがあるからたまらん
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:54:30.84 ID:Cz+8VJrGO
ためになるスレだ
( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです
http://www7.atpages.jp/~mesimarja/boon/exec/dat2html.php?dat=1239718473
関連作
( ^ω^)ブーンがアロンアルファを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-131.html
( ^ω^)ブーンがアスファルトを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-132.html
( ^ω^)はアナルファベットを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-134.html