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【作品】( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:14:33.69 ID:my6wrEjp0
( ^ω^)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:17:20.18 ID:fM+k7HEfO
はやくしろ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:25:07.42 ID:OdeGIVX0O
釣りですらねー

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:43:06.87 ID:7okU0aKO0











――イタリア共和国プーリア州バーリ県――

 自分の部隊の威力が、殺されている。
 敵の狙いを破れていない自分のふがいなさもあるが、しかし。

 地味に、目立たぬように。
 ギルバードとプギャーは、自分を封じ込めているのだ。

 その事実に、ジョルジュは、気づいていない。

(;-_-)「ッ……」

 だからこそ、としか思えなかった。
 ジョルジュは、スドゥ・エスト鉄道マルティーナ・フランカ方面行きへと乗ったのだ。

 愚策ではない。
 むしろ、妥当な選択とさえ思える。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:43:47.65 ID:9EnHRIf9O
期待支援

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:48:40.13 ID:7okU0aKO0
 だが、この胸騒ぎは。
 いったい。

 魚鱗に隙があるのも分かる。
 今が好機であるのも、経験があるからこそ、分かるのだ。
 ジョルジュも、同じだろう。

 自分とジョルジュの違いは、ただ、臆病であるか否か。
 それだけだ、と思いたかった。

 思えなかった。

(-_-)「ジョルジュ中将……!」

 気づけば、飛び出していた。

 無我のうちに駆けて、次の瞬間にはもう、電車に乗り込んでいた。
 かき分けるように。進む、進む。

 アルベロベッロのトゥルッリを、振るわずに、ただ前へと押しだした。
 斬り合いになれば絶対不利。
 瞬きの間に飲み込まれて、終焉だ。

 そして、やはり。
 自分が飛び込んでも、地元民に、衝撃を受けた様子がまるでない。

 口を開けて、待っていた。
 そうとしか思えなかった。

(;-_-)「くっ……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:53:51.20 ID:S72+iCGPO
なんだこの胸騒ぎは…

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/14(火) 23:54:00.71 ID:7okU0aKO0
 ジョルジュは。
 いったい、どこだ。

 一瞬で周囲の全てを把握した。
 ジョルジュの部隊は、まるで、誘われるようにモンティ地区へと進んでいる。
 自分はまだ、アイア・ピッコラ地区の端。

 しかし、分かっていたことだが。
 退路は既に、絶たれていた。
 ラウンジは陣を組み替えながら、自分の進んできた道を塞いでいる。

 魚鱗の隙は、やはり罠だった。
 でなければ、ラウンジはこれほど迅速に、陣を組み替えられないだろう。
 いつの間にか、堅陣へと姿を変えているのだ。

 ならば、今やるべきことは。

(-_-)(モンティ地区へ……!)

 行くしかない。
 ジョルジュを、助けにいくしか、ない。

 手綱を今一度、引き絞る。
 もはやブーンからの指令は届かない。
 自己判断だ。しかし、それ以外の道があろうはずもない。

 アルベロベッロのトゥルッリを、振り上げた。
 自分はここだ、と、誇示するために。
 誰の目に届くのか、分からなくとも。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:01:52.46 ID:0XPWiFWC0
 行く手を塞ぐラウンジ兵を、強引に押し倒す。
 最小限の動きで可能であれば、首も飛ばした。
 トゥルッリ以下の相手ならば、負けるはずはない。

 そこに、アルベロベッロのトゥルッリの敵兵。
 確か、フル=ヌード少尉。

(-_-)「どけ……!」

 初撃、繰り出したのは向こうが先だった。
 跳ね上げるようにして、弾く。
 懐には、隙。塞ぐべくアルベロベッロを出してくるが、しかし。

 その動きでは、遅い。
 身を屈めて潜り込み、胴体を両断した。

 留まらずに、突き進む。

 いくつもの光が交差していた。
 サレント半島の、中核に近い場所。
 間違いなくあそこに、ジョルジュは居るはずだ。

 不利であろうが、なんであろうが、ジョルジュは戦うしかない。
 戦って、ギルバードとプギャーを討ち取ることでしか、もう生き残れない。
 この観光にも、勝てない。

 だから、ジョルジュは逃げ出さずに観光しているのだろう。
 罠に掛けられたことには、気づきながらも。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:04:57.16 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリになぜかにやける

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:10:33.66 ID:0XPWiFWC0
 やはり、自分が助けなければ。
 おこがましい話だ。ジョルジュには、叱咤されるかも知れない。
 しかし、それでもいい。

 それぞれには、それぞれの太陽がある。
 イタリアの中軸となっているのは、間違いなくブーンだ。
 自分のぼやけた視界の中でも、あまりに燦然と輝いている。

 だが、それでも。
 それでも、自分にとっての、太陽は――――

(;-_-)「ッ!!」

 観光客の波に飲まれ、陽の光は届かない。
 だからこそ、今、全身が冷たいのか。

 違う。
 戦慄、それによる悪寒だ。
 思わず、部屋に閉じこもってしまいたくなるような。

 ギルバード。
 そして、プギャー。

 二人の観光ガイドが、ジョルジュではなく、自分に迫っていたのだ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:18:47.95 ID:0XPWiFWC0
(;゚∀゚)「ヒッキー!」

 声が、遠来する。
 良かった、まだ、陽光は身を暖めてくれる。
 悴んだ手が、はっきりと動くようになる。

 どうやら、自分はもう少しだけなら、戦えるらしい。

 ビロードが、教えてくれたのだ。
 誰かのために行なう観光もあるのだと。

 何十年もただ、漫然とイタリア観光をこなしてきた。
 死ぬときは死ぬだろう、致し方ない。
 そんな、諦念に近い感情とともに。

 生きようと思わなかった、死のうとも思わなかった。
 観光は、生きがいなどではなく、死地として戦場を求めることもなかったのだ。

 そんな自分が、唯一見出した、価値。
 そこに生きる人に、生きてほしいと願った。

 自分には、充分すぎて、相応しくもない。
 だが、あるいは、似合いの終結なのかも知れない。

 迫り来る二人の観光ガイド。
 どちらも、一騎打ちでさえ辛い相手だ。
 しかし、それが観光だった。

 ギルバードのトゥルッリが、天から落ちてくる。
 自分のトゥルッリは、天を穿つように、突き出される。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:27:10.82 ID:0XPWiFWC0
(#-_-)「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

 一瞬だけ、二人が怯んだのが、分かった。
 しかし、あまりに無情な一瞬。

 視界が白むことを、幾許かしか、引き延ばしてはくれないようだ。















――イタリア共和国プーリア州バーリ県――
  _
( ゚∀゚)「おい。ところでさっきから何なんだよ。アルベロベッロだの、トゥルッリだの」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:32:57.76 ID:0XPWiFWC0

(;-_-)「なっ……」


  _,
( ゚∀゚) ?



(;-_-)「……」







       パパパパパーン
       ☆))Д゚)
    _, ,_ ∩☆))Д゚)
 (  -_-)彡☆))Д゚) 「ぐえええええええええええ」
   ⊂彡☆))Д゚)
     ☆))Д゚)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:35:06.97 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリってなんなんだよ!

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:39:53.75 ID:0XPWiFWC0

(#-_-)「馬鹿者がァ!! イタリアの世界遺産『アルベロベッロのトゥルッリ』を知らんだと!?」
   _
(#)∀゚)「……世界遺産って、あの?」


(-_-)「そうとも。1996年に登録を受けた、イタリアの建造物だ」
  _
( ゚∀゚)「ふーん。でもアルベロベッロなんて、変な地名のトコにあるんだな」



(#-_-)「なっ」



(#-_-)「きええええええええええええええええええええェェーーー!!!」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:41:32.75 ID:w6Tn6s6fO
世界遺産…だと…

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:47:13.63 ID:0XPWiFWC0

(-_-)「アルベロベッロという地名の由来は、
    『Silva Arboris Bellae』(美しく繁る森)から来ている!!
     これのどこが格好悪いと言うんだ!! ええ!?」

  _
(;゚∀゚)「ま、マジかよ……由来とかちゃんと有ったんだな」


(-_-)「まあ、語源がラテン語のために『ベッロ』は現代イタリア語の『美しい』の意ではなく『戦い』という意味にも取れる。
     つまりラテン読みすると『戦いの木の森』となるわけではあるが」

  _
(* ゚∀゚)「へー! そりゃかっけーじゃん! で、そのアルベロベッロってのはどんな町なんだ?」

(-_-)「サレント半島(足で言うとアキレス腱あたり)に位置する観光都市だ。
     周辺のローコロトンド、マルティーナ・フランカなども見所が多いし、列車ですぐに行けるので、あわせて訪ねるといい」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:48:25.41 ID:w6Tn6s6fO
まじかよ…こいつ天才だな…

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:52:14.29 ID:0XPWiFWC0

(-_-)「さてそのアルベロベッロだが……」




(-_-)「ぶっちゃけ一つしか見るべきモノはない!!」

  _
( ゚∀゚)


(-_-)「それがトゥルッリ!!」







  _
( ゚∀゚)



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:53:17.68 ID:w6Tn6s6fO
え…トゥルッリも実在するの…?

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:56:30.25 ID:iQsZmLY3O
キノコ形の家のことだな
一応世界遺産だぜ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:57:13.81 ID:bjlB9if10
クソスレかと思いきやwwwwwwwwwwwwww

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 00:59:54.61 ID:w6Tn6s6fO
観光ガイドがどうとか書いてあったのがなぜなのか今理解したわ…

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:02:38.88 ID:0XPWiFWC0

(-_-)「トゥルッリ……それはとんがり屋根を持つ、魅惑的な住居群!!」

(-_-)「あの地域に足を踏み入れると、その不思議さに童話の世界に訪れたような錯覚を覚えること必至!!
     すごいぜトゥルッリ!! あ! ちなみにモンティ地区に行くと中に入れたりするトコあるよ!!!」


(-_-)「……」


(;_;)シクシク



(;_;)「そんなトゥルッリだが……出来た経緯は、とても悲しいものだ」

(;_;)「家を建てると、もちろん住居に対する税金が取られる」

(;_;)「その苦しみから逃れる為に建造された住居が、トゥルッリなのさ……」


  _
(; ゚∀゚)「せ、先生!」

  _
(; ゚∀゚)「あ、あそこに、今にも家の税金を取られそうな一家が!!」


(;_;)「なにぃ!!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:08:28.46 ID:w6Tn6s6fO
ググってみたけどトゥルッリかわいいな、こんな時間じゃなきゃPC起動してトゥルッリに夢中になってたわ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:09:05.67 ID:0XPWiFWC0

( ^ω^)「おう、お前ら。家を持ってんなら税金払えお」

(;`゚ e ゚)「そ、そんな……これ以上税金を取られると……うちはもう……」





「待ちな」





(;^ω^)「!」

(;`゚ e ゚)「お、お前は……!!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:11:53.36 ID:0XPWiFWC0


  \         
   /Д^)      ド    ン     !    !
  ( /          
 / く




(;^ω^)「プギャー!!」





( ^Д^)「おいおい、お役人さんよぉ。これ、実は家じゃないんだぜ」

(;^ω^)「なっ!? ば、馬鹿なことを言うなお!! どっからどうみても家じゃ……!!」


( ^Д^)「ほほう、じゃあこれを見てくだせぇ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:13:02.46 ID:w6Tn6s6fO
なんだなんだ?

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:15:27.98 ID:0XPWiFWC0

        /////\
     ///// _ \
   /////       \
    |___|  | ̄ ̄ ̄| | チョン
    |___|  |      | | ⊂( ^Д^)
    |___|_|___| |   
""'"'"""""'''"'"'"""'''"''''"'''"'"''''"'''"'"'"'''"''"''""'"'"""""''"'"'''"''"''""'"'"""""'''


(;`゚ e ゚)(;^ω^)「……」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:15.12 ID:bjlB9if10
見てるよ見てるよー

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:17:48.23 ID:0XPWiFWC0
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´






( ゚ω゚)「こーーーーーーーーわーーーーーーーーーれーーーーーーーーーたーーーーーーーーーーー!!」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:11.82 ID:BN2IP7lxO
テラ壮大wwwwww

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:19:59.73 ID:w6Tn6s6fO
おいwww糞ワロタwww

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:26:02.26 ID:0XPWiFWC0

(;_;)「こうして役人が来るたびにぶっ壊しやすいように作られた!! それがトゥルッリ!!!」
  _
(; ゚∀゚)「ほんとはもうちょっと細かい事情があるけどね!!」


(;_;)「ああトゥルッリ!! その儚さ!! フェルディナンド4世が気に入ったのにも頷ける!!」


(;_;)「よしお前!! 今からイタリア行くぞ! イタリア!! トゥルッリぶっ壊しに行くんだ!!!」
  _
(* ゚∀゚)「はい! 屋根引っぺがしてやりましょう!!!」





  _
(* ゚∀゚)(;_;)「アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」




…………………

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:28:17.01 ID:w6Tn6s6fO
AAだとぶっ壊すってより大爆発してるじゃねーかwww

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:30:11.80 ID:0XPWiFWC0
――ヒトヒラ城付近――

 鮮血は雪に混じる。
 冷たいか、温かいか。
 肌に触れるものが雪か血かは、それだけで判断していた。

 ギルバードは、討ち果たした。
 あとはもう、こいつだけだ。

(;^Д^)「う、うあああぁぁぁ!!」

 振りが大きく、脇は甘い。
 とてもトゥルッリを建てる者とは思えない。
 壁を越えられなかったことにも、合点がいく。

 自分の初陣となった、ハルヒ城防衛戦。
 あのとき、プギャーは自分にアルベロベッロへの行き方を教えてくれた。
 基礎を徹底的に叩き込んでくれた。

 今、その基礎を、プギャーがまるで守れていない。
 皮肉なものだった。

 もっとも、その基礎も、自分をラウンジの駒にすべく仕込んだものだったのだ。
 あのとき、プギャーはショボンからの命を受けていたはずだ。
 ショボンからのものと思われる手紙も来ていた。

 その事実を思い返しても、不思議と、激情に襲われることはなかった。
 過ぎ去ったことであり、消去できることでもない。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:35:05.81 ID:0XPWiFWC0
 今は、ただ、ヒッキーの仇として目の前に存在している。
 それだけの男なのだ。

(  ω )「プギャー=アリスト」

 相手が、硬直したのが分かった。

(  ω )「その税金、貰うお」

 一撃。
 トゥルッリを、粉砕する。

 身を震わせるプギャー。
 情けないの言葉では足りぬ醜態。

(;^Д^)「ち、違うんだ! 聞いてくれ!」

 手を前に出して、下がろうとしながら、言葉を吐く。

(;^Д^)「あ、アレは、ホントは小屋なんだ!
      今は家を建てるふりをしてるだけで……!
      だから一緒にトゥルッリを建てよう! ブーン!」

(;^Д^)「い、今まではショボンに脅されて……ホントはヒッキーも討ちたくなかったんだ!
      な、分かるだろ? さっきまでギルバードもいたし、仕方なかったんだ!
      これからは一緒に観光しよう!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:37:17.81 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリの事を知ったおかげで地味に楽しめるんだがwww

なぜこのスレが伸びないのか不思議で仕方ないwww

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:26.27 ID:XzlsT3mh0
伸びないのは
スレタイのせい

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:39:42.98 ID:0XPWiFWC0
(;^Д^)「そ、そう、俺たちが一緒なら、何も怖いものなんて」

(  ω )「もう――――」

 前に出されていたプギャーの手を、切り落とす。


(  ω )「――――もう、黙れお」


 プギャーの首は、赤黒い血を撒き散らして、胴体から離れた。



( ^Д^)「アルベロベッロのトゥルッリを見に行くにはマナー、公共ルールを守って正しく観光してね!!」












 第109話 終わり

     ~to be continued

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:40:07.37 ID:bjlB9if10
畜生吹いたwwwwwwwwwwwwww

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:41:16.07 ID:w6Tn6s6fO
終わったwww
乙、楽しかったわwww

>>48
たしかに、スレ開く事すらためらったからな…

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:44:17.59 ID:w6Tn6s6fO
トゥルッリのために上げるぜwww

そして寝る

53 名前:次回予告:2009/04/15(水) 01:44:44.82 ID:0XPWiFWC0

( ゚д゚)「俺のために、死んでくれ」


――――全てを投げ捨て、決死の覚悟でミルナはショボンに挑む――――


(´・ω・`)(あれ……は……!)

 一尺にも満たないような、狭い隙間だった。
 それでも、自分までの道は、開かれていた。

 その先に見えるのは、石。
 足元に石がある、ミルナ=クォッチ。

(´・ω・`)「……ッ!!」

 アルベロベッロのトゥルッリを、構えていた。


―――――見えたのは、僅かな、道。


(#゚д゚)「ウオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!」


届くか、渾身の観光ガイドブック――――――――!!


( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです 第110話 3009年春 始動!

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:45:41.36 ID:bjlB9if10
遠いww

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:51:54.54 ID:0XPWiFWC0
第109話は以上です、ありがとうございました

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 01:54:49.24 ID:BN2IP7lxO
おまえアロンアルファアスファルトも書いてたろwwwwwwwwww

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:15:54.56 ID:cgxI5RrkO
たまにこういうのがあるからたまらん

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2009/04/15(水) 02:54:30.84 ID:Cz+8VJrGO
ためになるスレだ



( ^ω^)ブーンがアルベロベッロ・ベロウ、んベロベロ!ようです
http://www7.atpages.jp/~mesimarja/boon/exec/dat2html.php?dat=1239718473

関連作
( ^ω^)ブーンがアロンアルファを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-131.html
( ^ω^)ブーンがアスファルトを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-132.html
( ^ω^)はアナルファベットを武器に戦うようです
http://lamigraine.blog.2nt.com/blog-entry-134.html

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